ScaLAPACK およびクラスター FFT とのリンク

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) ScaLAPACK およびクラスター FFT は、『インテル® MKL リリースノート』に記述されている MPI 実装をサポートしています。

ScaLAPACK またはクラスター FFT を呼び出すプログラムをリンクするには、まずメッセージ・パッシング・インターフェイス (MPI) アプリケーションのリンク方法を知っておく必要があります。

mpi スクリプトを使用します。例えば、mpicc または mpif77 はそれぞれ、正しい MPI ヘッダーを使用する C または FORTRAN 77 スクリプトです。これらのスクリプトと MPI ライブラリーの場所は、利用している MPI 実装に依存します。例えば、MPICH のデフォルト・インストールの場合、/opt/mpich/bin/mpicc および /opt/mpich/bin/mpif77 がコンパイラー・スクリプトで、/opt/mpich/lib/libmpich.a が MPI ライブラリーです。

実装固有のリンクの詳細については、利用している MPI 実装のドキュメントを確認してください。

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) ScaLAPACK とクラスター FFT の両方またはいずれか一方とリンクするには、以下の一般的な形式を使用します。

<<MPI> リンカースクリプト><リンクするファイル>                         \
-L
<MKL パス>[-Wl,--start-group]<MKL クラスター・ライブラリー>       \
<BLACS> <MKL コア・ライブラリー>[-Wl,--end-group]

プレースホルダーは、以下の表で説明されているパスとライブラリーを表します。

<MKL クラスター・ライブラリー>

該当アーキテクチャーおよびプログラミング・インターフェイス (LP64 または IPL64) 用の ScaLAPACK またはクラスター FFT ライブラリーのいずれか 1 つです。利用可能なライブラリーは、「詳細なディレクトリー構造」にリストされています。 例えば、IA-32 アーキテクチャーの場合、-lmkl_scalapack_core または -lmkl_cdft_core のいずれかです。

<BLACS>

アーキテクチャー、プログラミング・インターフェイス (LP64 または IPL64)、および MPI バージョンに対応する BLACS ライブラリーです。利用可能な BLACS ライブラリーは、「詳細なディレクトリー構造」にリストされています。 例えば、IA-32 アーキテクチャーの場合、使用している MPI バージョンに応じて、-lmkl_blacs、-lmkl_blacs_intelmpi または -lmkl_blacs_openmpi のいずれか 1 つを選択します。インテル® MPI 3.x の場合、-lmkl_blacs_intelmpi を選択します。

<MKL コア・ライブラリー>

ScaLAPACK の場合は <MKL LAPACK & MKL カーネル・ライブラリー>、クラスター FFT の場合は <MKL カーネル・ライブラリー> です。

<MKL カーネル・ライブラリー>

「リンク行のライブラリーのリスト」に記述されているように、スレッド化をサポートするためにリンクされる、プロセッサー最適化カーネル、スレッド・ライブラリー、およびシステム・ライブラリーです。

<MKL LAPACK & カーネル・ライブラリー>

LAPACK ライブラリーと <MKL カーネル・ライブラリー> です。

<MPI>

MPI 実装 (MPICH、インテル® MPI、...) のいずれか 1 つです。

<<MPI> リンカースクリプト>

MPI バージョンに対応するリンカースクリプトです。例えば、インテル® MPI 3.x の場合、<インテル® MPI 3.x リンカースクリプト> を使用します。

例えば、インテル® MPI 3.x で ScaLAPACK の LP64 インターフェイスをスタティックに使用し、コアあたりの MPI プロセスが 1 つの場合 (つまり、スレッド化を行わない場合)、次のリンカーオプションを指定します。

-L$MKLPATH -I$MKLINCLUDE -Wl,--start-group $MKLPATH/libmkl_scalapack_lp64.a $MKLPATH/libmkl_blacs_intelmpi_lp64.a $MKLPATH/libmkl_intel_lp64.a $MKLPATH/libmkl_sequential.a $MKLPATH/libmkl_core.a -static_mpi -Wl,--end-group -lpthread -lm

スタティック・リンクの場合は、グループ化シンボル -Wl,--start-group および -Wl,--end-group が必要です。

ヒント

リンクライン・アドバイザーを使用して、<MKL クラスター・ライブラリー><BLACS>、および <MKL コア・ライブラリー> の適切なセットを選択します。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

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